巡礼地にできた「スペイン下宿」
私の愛する天才的PDナヨンソクPDの番組で「スペイン下宿」というのが今テレビで放送されている。
韓国の芸能人3人が期間限定でスペインで下宿をする話。
ナヨンソクPDは旅に食を絡めた番組を作る。ただ単に食べ物なのに目が離せなくなる中毒性。
それがすごいと思う。
スペインはいつの日か行きたいと思っている場所だが、私たちが行きたいのはバルセロナであり、マドリッドであり、ガウディであり、つまり観光地。
でもこの番組はスペインの巡礼地を取り上げた。
巡礼地~???
スペインに巡礼地があるんだ???というのが最初の感想。どうも世界遺産らしい。
ウィキによると。。。
サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられている。フランスでは、「トゥールの道」、「リモージュの道」、「ル・ピュイの道」、「トゥールーズの道」の主要な4つの道がスペインに向かっている。スペインでは、ナバラ州からカスティーリャ・イ・レオン州の北部を西に横切り、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう「フランスの道」が主要である。
スペイン語では、El Camino de Santiago(サンティアゴの道)と呼ばれ、また、定冠詞を付けた大文字で始まるEl Camino(その道)はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を表す。フランス語ではle chemin de Saint Jacques(サン・ジャックの道)と呼ばれる。
1000年以上の歴史を持つ聖地への道は、今も年間およそ10万人がフランスからピレネー山脈を越えてゆく。スペインに入ると、巡礼の拠点の街が見えてくる。そこには巡礼事務所があり、名前を登録し、巡礼者の証明となる手帳を受け取る。巡礼者の数が増えると共に、道沿いには無料の宿泊所が整備されてきた。11世紀の礼拝堂を修復した宿泊所などもあり、こちらの宿では中世さながらの「洗足の儀式」が行われる。巡礼者の足を水で清め、旅の無事を祈る。食事も用意される。これらは巡礼を支える人々の無償の奉仕で成り立っている。徒歩によるスペイン横断は、イベリア半島内でもおよそ 800kmの道程である。長い巡礼を続けることは、人々にとって信仰と向き合う貴重な時間となる。
大聖堂の5km手前にある「モンテ・デル・ゴソ(歓喜の丘)」。巡礼者はここで初めて美しい聖地の姿を眼にする。徒歩でおよそ一月の道程。大聖堂に到着した巡礼者は、「栄光の門」と呼ばれた入り口に向かう。そこには幾千万もの巡礼者がもたれるように祈りを捧げてきた柱がある。手のくぼみのあとが歴史を物語っている。
なんかすごい。。
こんな道をひたすら歩いていく。。。。
所々に宿舎があって、たいてい5~10ユーロで宿泊可能らしい。二段ベットはあるけど、掛布団がないので巡礼者はみんな寝袋を担いでいる。
番組を見ていろいろと学ぶことがある。
大抵の人が1か月とかをかけてこの巡礼地の最終地点までただひたすら歩く。
グループで歩く人はほとんどいないらしい。
みんなそれぞれの思いで、この地をひたすら歩く。
朝チェックアウトしたら、20キロくらい歩いて、次の街の宿舎に泊まる。
歩くのが早ければチェックインの3時頃には宿舎について、洗濯をしたり、ほかの巡礼者と交わる。
その巡礼者同士の話も面白い。
最初は身一つで歩くから、あれもこれも!と荷物をたくさん担いでいたけど、毎日歩くのがつらくていろんなモノを捨てはじめたと。
「荷物はおそれの表れだよね」とほかの巡礼者がそれを聞いて言っていたのが忘れられない。
韓国は日本よりクリスチャンが多いから、たくさんの韓国人がこの巡礼地を訪れるらしく、長期にわたる旅で「パンなどもう一生見たくもない!」ほど食べたパンに嫌気がさして、韓国人巡礼者が訪れてくる。
モノによるが、私、韓国好きのワリには韓国フードはあまり得意でない。
でもこの番組に出てくる外国人たちは本当によく韓国フードを食べる。
キムチもカクテキも、なんでも完食する。
で、それを作るチャ・スンウォンの料理の腕前もすごい。
凄すぎてこれ、夜にやっている番組なのだが、見ていると夜にお腹がすくので朝見ることにしている。🤣🤣🤣🤣
なので最近うちでは韓国フードばかり作っている。www
食事を一生懸命作る人がいて
そして
異国で自国の料理を食べるありがたみを感謝しながら笑顔で食べる人がいて
そして
異国で異国の料理を満腹になるまで楽しむ人がいて
そして
宿はいっぱいあるのに、同じ宿を選んでひと時を一緒に過ごす世界中から集まった人たちがいて
会話を楽しむ。
それを見ているとなぜか涙が出てくる。
翌朝にはそれぞれの歩調でまた次の街までひたすら歩く。
次の街で同じ宿舎に泊まるかもしれないし、別々になるかもしれない。
同じ宿舎なら、また逢ったね!と笑顔で抱き合う。
そうして歩いている1か月とかの間にかけがえのない友人になっていくし
もしかしたら一生会えないかもしれない。
ユースホステルとか、ドミトリーとか、海外に行くとバックパッカーご用達のような宿舎はあるけれど、私はそういうところを選んだことがない。
私のスタイルじゃないし、きっともうそういう年齢でもない。笑
でもこの番組を見ていると、そう言う場所も悪くないのか?逆にいいのか?と思ったりもする。
ある意味入院生活に似ているかもしれない。
知らない者同士が一緒の部屋で寝る。一晩だけのこともあるし、そうじゃないこともある。笑笑
ホテルや病院のような個室もいいし、入院みたいに4人部屋でも楽しみはある。
生まれて初めてそんな旅がしたいと思った。
いろんな国の人と交わって、食事をして、笑って、なぜ巡礼をするのか話し合って、また歩く。
英語ができてもできなくても、楽しいだろうな。
旅に行きたい。
こんな時期だからこそ、本当に海外に出たいと思った。
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