I can beat this cancer ⑨Oncotype DX
退院して初の外来診察は問題なし。傷を見せて終了。
2度目の診察に行ったときに先生の机の上にパンフレットが置かれていた。
どうも最終的な細胞診の結果が出たらしい。
大きなお話は二つ。
一つはそろそろホルモン療法を始めるということ。
私のガンはがん細胞の増殖にエストロゲン(女性ホルモン)を必要とするタイプのガンなので
エストロゲンの働きを抑える「ホルモン療法(内分泌療法)」をしなければならない。
5年とか10年とか服用を続けるのだけど、先生曰く、今界隈では5年服用し続けるのか10年にするのかという過渡期にあるのだそうだ。
閉経前と閉経後ではホルモンが作られる場所が違うので(そんなことは乳がんになってから初めて知った事実)飲む薬も違う。ちなみに閉経前でも閉経後でも両方で飲める薬もある。友人でこの両方で飲めるタイプのホルモン治療を受けている子がいて、その子が副作用ないよ~と言っていたのでそれがよかったんだけど、それにはならず別のタイプをその日から飲み始めることになった。
もう一つのお話はオンコタイプDXと言う検査。先生がパンフレットを広げて言う。
比較的新しい検査なんですが、オンコタイプと言う検査があってやってもやらなくてもいいです。
これが何かというと、がん細胞の特性を遺伝子レベルで解析する検査して、抗がん薬の有効性を予測する検査です。
。。。。。。。。。。。。。。。。は?????
抗がん剤???聞いてないんですけど?????????????
いきなり抗がん剤と言う言葉が出てきてとりあえず頭が真っ白になる。
最初の最初から、私の治療は
手術→ホルモン治療→放射線の一択だった。
そういう風に理解して納得して手術を受けている。それなのに今更抗がん剤????
あの、先生、私のガンって抗がん剤やってもあんまり意味のないガンじゃなかったでしたっけ?
ホルモン治療と放射線をやるってずっと思ってましたけど。。。???と言うと
抗がん剤が効かないとかあまり意味がないっていうわけではないんですが、このテストでその患者さんがどのくらい再発する可能性があるかを予測したうえで、薬物療法そのものが必要なのか、また、必要だとしたらどの薬を使えばよいのかなどを慎重に検討します。と。
結果的にガンは1.1cmでその中でもあなたのガンはさらに。。。もう理解不能で聞いてない私。
次の受診まで1か月あるので、それまでに考えておきますととりあえず返事を保留して帰宅。
で、帰宅してオンコタイプを調べまくる!
わかったことは
去年から高額医療が使えるようになったことでやる人が増えた。ちなみに乳がんだけでなく、他のガンにも適用するらしい(それまでは自費で45万とかかかってたからやる人が少なかった)
じゃあその前はどうしていたかと言うと、私がすでに持っている数値だけで判断して治療方針が決まっていた。(つまり温存なので手術→ホルモン治療→放射線の流れ)
オンコタイプで再発スコアと言うものが出てそれで低リスク、中リスク、高リスクに分かれる。
低リスクだと抗がん剤をやってもあまり変わらない。高リスクだと抗がん剤やった方がいいかもと言うのはわかるけど、問題は中間リスクの場合。そこをどう受け止めるか?1%でも再発の確率を下げたいと思うから抗がん剤をやるのか?1%しか変わらないんだったら抗がん剤をやらなくていいや!って思うのかはその人次第なんだろうと思う。
金額的なことを言うと、私は放射線治療を受けるのでその月は限度額認定になる。と言うことは、オンコタイプと放射線を同じ月にしてもらえばbuy one get one free になるから問題はない。
オンコタイプをやらない=抗がん剤をやらないだけど、そう決めて将来的に再発したら後悔しそう
な気もする。
でもオンコタイプを受けて中間リスクの数字が出てきた場合、超悩んで決められなくなりそうだという不安もある。
あ~一人じゃ決められないよ~家族会議要だよねえと思いながら、人生初のホルモン剤を手に取ってみた。薬を飲むことに関しては寛容な方だと思う。どの薬を飲んでも基本副作用なく飲めるし飲むことについての抵抗もないしね。
でもなぜだか今回は真剣に祈った。
神様、どうかこの薬で私をさらなるガンから守ってください。ずっと飲み続けられますように。副作用がありませんように。と。。。。
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