Let me dance w/o pain again ~recovery

手術室から病室への道。。。

ベットが1m動くたびに気持ち悪い。車酔いに似ている。。

そして一番のがっかりが、手術後の大部屋。。。。

自分で大部屋を選んでおいたくせに、初めて後悔した。。。


主人が入って来る。Drも来て、主人に説明を始める。

「思ったより手術時間が長くかかったのは、実は骨の質があまりよくなくて。。

アンカーを骨に打ったんですが、うち直さないとだめで。。。

まだそんな年でもないんだけどね。。。

でもやろうとしていたことは達成しました」


私は相変わらず半分panic attack状態で過呼吸状態で話せる状態でもなかったからただ聞いていたが、頭は機能している。

なに?私って骨粗しょう症とかなの?

アンカーうち直した?ハンマーによる心臓への衝撃3,4回あったよね?

あれってアンカーうち直しだったの?そんなに私の骨ダメなの?

そういえばもう一人見学のDrがいたけど、

「うん。それじゃあ意味ないですよね、再発しますよねって」言ってたよね?

私、これ、再発するの?


看護師さんは横であれこれ私の世話を焼いている。

「今2時だからまた30分後にIV取り換えに来ますね~。」

。。。2時?手術開始は10時だった。12時間で終わる手術だったはず。

4時間近くかかったってこと?

私の骨、どんだけダメだったの????


無理な体制で(ベットそのものが斜め20度)で4時間寝かされたわけだから、とにかくつらい。

ウトウトはするものの、幻想のようなものが出てきてハッと目が覚める。

そのたびにパニックアタックがおこる。

過去に何度も手術をして、麻酔が切れる時はいつもこうだったことを思い出した。

寒いわけじゃないが、震えが止まらない。

息ができない。ハアハアとずっと肩で息をする感じ。

涙が止まらない。

どうしていいかわからない。


このどうしていいかわからないという感情が、今になって考えると一番厄介だ。

体の反応が自分でコントロールできないから、恐ろしくなる。

ただどうしていいかわからないという恐怖。

自分は、パニックアタックなど起こしたことがない!と思っていたが、

これがきっとそうなのかもしれないとおもいだした。


下半身は全く動かない。

でも頭が痛いから上半身を起こしてください!座りたい!と頼むがダメだと言われた。

じゃあ首に湿布張ってくれ!と懇願して、何度目かでようやく許可が出る。

頭痛が湿布で和らぐと、麻酔が切れてきて今度は腰に激痛が出てきた。

腰が痛い!腰が痛い!と言い続けても、看護師さんは何もしてくれなかった。

というか、Drの指示があるから何もできないのだろう。

この時ほど、アメリカのシステムをよく思ったことはない。

ナースコールのボタンのようなものを持たされて、

「痛かったらいつでも押しなさい。押せば痛み止めがIVを通して入っていくから。overdose(過剰摂取)は気にしなくていいわ。そうはならないシステムになってるから。」

と言われるので、好きなだけボタンを押して、痛み止めを入れられる。

日本では認可されていないようなよく効く痛み止めがどんどん体内に入る。


ちょうど看護師さんの交代の時間で、別の看護師さんにも訴えてみる。

腰が砕けるほど痛いんです!

自分がnormal state(普通の状態)だったらあまり何も考えないかもしれないが、そうじゃない時は、看護師さんの一言一言に傷ついたり、あるいは励まされたりする。

大丈夫だから と言われると、私は全然大丈夫じゃない!と思う。でも

うん痛いよね、わかるよ、つらいよね、泣けちゃうよねと言われると、自分のことを分かってくれると思うからとても慰めになる。


まだ手術が決まっていなかった時、問診票に手術歴を書く場所があるが、私はどの科を受診しても全部の手術記録を書かない。書いたことがない。絶対自分が傷つくから。

一行では収まらない自分の手術歴を見て、「なんかここにいっぱい書いてあるけど」という一言が聞きたくないから。


だから腰が砕けるほど痛いんです!と訴えたとき、笑われたのは正直、心外だった。

でもnormal state で聞いたら、私が看護師でも笑うだろう。笑

私なりに痛みを最上級に表現したのだが、笑われてしまった。

という事は、真面目に取ってもらえないという事で。

そうこうしているうちに、腰の痛みで気が狂いそうになって、またパニックアタックを起こす。

薬くれないのなら、湿布張ってください!

何回目かのリクエストでようやく許可されたのはいいが、下半身が岩のように動かないからピンポイントで貼れない。

もともと痛みには弱い。普通の人が我慢するような痛みでも私は速攻で薬を飲むタイプ。

それなのにこの腰痛になんのpain killerもないのか?


私の過呼吸状態は続いていて、それをみた大御所らしい看護師さんが言った。

個室に移りましょうか?そしたら旦那さんもゆっくりいられるし、泊まりたいなら泊ってもいいし。

私は速攻で個室に行くことを承諾した。

同室に不眠を訴えている若い女性がいて、友人たちに彼女の不眠もお祈りリクエストに加えてもらっているところだった。

なので、私が過呼吸状態になった時に、彼女やほかの人が眠れないのは申し訳ないと思ったし。


数時間痛みと戦って、ようやくIVにpain killer が撃ち込まれた。

そして私は個室に移動した。

現金なもので私の体調は即座に好転した。

経験上、麻酔が切れれば状態は落ち着く。そして、食欲がゼロどころかマイナスであっても一口でも口にすれば、劇的に体調が好転することも知っている。

早速個室に運ばれてきた絶食丸一日目後の食事を食べる。

小さな小さな一口を食べては吐き気と戦い、それでも各皿二口くらいずつ食べたろうか?

私はnormal stateにゆっくりと戻っていった。

そして主人が帰宅の途につくころまでにはTVを見れるくらいにまで回復していった。


続く










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